2018年12月3日

対応の定義に伴う基本命題

前回のエントリー「対応の部分集合による定義」の続き,対応の(部分集合による)定義に伴う基本命題とその証明である.

スマホで見る方は,LaTeXのソースが表示されていると思うので,一番下までスクロールして「ウェブバージョンを表示」をクリックしてみてください.



定理1ΓA から B への対応とする.このとき,次のことが成り立つ; D(Γ1)=V(Γ).

証明.対応の定義域の定義および対応の値域の定義より,
D(Γ1)={b|(b,a)G(Γ1)}V(Γ)={b|(a,b)G(Γ)}

である.また,逆対応の定義より,
(b,a)G(Γ1)(a,b)G(Γ)

である.したがって,D(Γ1)=V(Γ)



定理2ΓA から B への対応とする.このとき,次のことが成り立つ;
V(Γ1)=D(Γ).

証明.対応の定義域の定義および値域の定義より,
V(Γ1)={a|(b,a)G(Γ1)}D(Γ)={a|(a,b)G(Γ)}

であり,また,逆対応の定義より,
(b,a)G(Γ1)(a,b)G(Γ)

である.したがって,V(Γ1)=D(Γ)



定理3ΓA から B への対応とする.このとき,次のことが成り立つ;
(Γ1)1=Γ.

証明Γ の逆対応 Γ1:BAΓ1 の逆対応 (Γ1)1:AB を考える.逆対応の定義より,
(a,b)G(Γ)(b,a)G(Γ1)(a,b)G((Γ1)1)

である.したがって,G(Γ)=G((Γ1)1).対応の相当の定義より,(Γ1)1=Γ


補足.上記,アホアホしいほど,アホ丁寧な証明だが,このぐらい書かないと私がわからないのだ.

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次回のエントリーでは,写像の定義にについて書く予定.気長に待たれよ.





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