2017年2月25日

Amazon Kindle の電子書籍改訂版のダウンロード

Amazon Kindleの電子書籍の購入後に改訂版が出た場合,既購入者は改訂版をダウンロードできない仕様のようだ.

改訂版をダウンロードするには,カスタマーサービスに申請が必要である.

Google等で「Kindle 改訂版 ダウンロード」 で検索すれば,説明のブログ・サイトが出てくる.
(私が説明するよりも,検索結果のブログ等を見る方がずっとわかりやすい.)

-
 
電子書籍なのに,その仕様はないだろうと思う.

電子書籍は,場所をとらない・持ち歩きに重さを気にしなくていよいのが利点である.

もう一つ,改訂が容易であるというのも長所だ.ただし,既購入者が最新版をダウンロードできるという仕様になっていればの話だが.

Kindleの「最新版を都度買い直せ」といわんばかりの仕様はいただけない.

改訂版を,別書籍として出版するのか,更新として無償ダウンロードさせるのかは,書き手の判断である.

また,どの版を読むかは,購入者が選択できなければならないと考える.

Amazonには,是非とも仕様を変更してもらいたい.

-

最初に書いた事情がありますので,自著「集合論(数学で行こう)」の第5版またはそれ以前の版を購入された方は,お手数ですが,上記の説明のブログ等にしたがって,第6版のダウンロードの手続をお願いします.




   ↓クリックしてもらえると励みになります.
にほんブログ村 科学ブログ 数学へ
にほんブログ村

2017年2月12日

「集合論(数学で行こう)」第6版

自著「集合論(数学で行こう)」の第6版をAmazon Kindle にて公開した.



主な改訂個所は以下の通り;

★(変更個所)

  • 有限集合の定義を全単射を用いたものに変更し,再構成した.また§4.1.2へ移動した.
  • 有限集合の定義を再構成したことに伴い,§4.1〜4.3の構成を見直した. 
  • 対応の相等・写像の相等に関して,始集合が等しいことと終集合が等しいことが必要である旨を追加した.
  • §4.3.4「冪集合の濃度」の定理4.3.9の証明の錯誤を訂正した.
  • その他誤記の修正,文言の見直し等を行った.


※本書を書いた経緯については「集合論の本(冊子)を書いた」をお読み下さい.




   ↓クリックしてもらえると励みになります.
にほんブログ村 科学ブログ 数学へ
にほんブログ村

 

2017年2月4日

上江洲忠弘「集合論・入門」(2)

前回のエントリー()の続きである.



前回のエントリーを読み直してみて,自分でもなんだかよくわからないことになっていた.
途中を省略してまとめると次のようになる.


「集合の相等性」の定義について,「しばしば見かける定義ではまずい」と書いているが,どうマズイのかが分からない.

「相等性の公理」を認めていなかったことがマズイのだろうか.もしそうならば「集合の相等性」の定義がマズイとは書かないはずである.

おそらく「『相等性の公理』を認める必要があるが,あなた分かってますか?」ということなのだろうと,勝手に解釈した(違うか).

-

以下は追記である.

★この本では,背理法が殆ど使われていない.

安部研究室HP」を見て初めて知った.それまでは気づかなかった.

教科書レベルの定理の証明では,背理法を排除すべきという意見があることは知らなかった.また,背理法を使わずに証明できるということも知らなかった(というよりも,そのことを意識したことがなかった).


★少し毛色が違う

前書きの「理論の構築過程を見せるという目的もある」というとおり,少し雰囲気の違う教科書である.

私は新鮮に感じた.

-

しかし,巻末の御伽話はなんのためにあるのだろうか(読んでいない).




   ↓「集合論」第6版執筆中クリック
にほんブログ村 科学ブログ 数学へ
にほんブログ村