2019年5月11日

論理記号「 ∧ ∨ ⇒ ¬ 」を一つの論理記号であらわしてみた

論理記号「 」の真偽値を以下のように定めてみる;

ABAB×××××××

すると,¬A

AA¬AAA××××

より,AA とあらわせる.

また,AB は,

ABABABAB(AB)(AB)××××××××××××

より,(AB)(AB) とあらわせる.

んで,AB¬(¬A¬B) なので,
AB¬(¬A¬B)¬[(AA)(BB)]¬{[(AA)(BB)][(AA)(BB)]}{[(AA)(BB)][(AA)(BB)]}{[(AA)(BB)][(AA)(BB)]}

より,AB は,{[(AA)(BB)][(AA)(BB)]}{[(AA)(BB)][(AA)(BB)]}
とあらわせる.

最後に,AB¬AB なので,AB¬AB(AA)B[(AA)B][(AA)B]
より,AB は,[(AA)B][(AA)B]
とあらわせる.


-


いかがでしたか, 論理記号「 ∧ ∨ ⇒ ¬ 」はひとつの論理記号「 」であらわせることがわかりましたね!

皆さんも「 」を使って,命題論理や述語論理を再構築してみてはどうでしょうか(面倒臭い




今回の記事の元ネタは,瀬山士郎『はじめての現代数学』からでした.






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2 件のコメント:

  1. ときどきブログを読ませていただいてますが、コメントは初めてさせていただきます。
    もう少し一般にn個の元を持つ集合A={1,2,...,n}に対して
    f(x,y)=max(x,y)+1 (x,y≠nのとき)
    f(n,y)=f(x,n)=1
    とすると任意の演算A^n→Aはfの組み合わせでかけるという話があるそうです。それのn=2(○=1,×=2)の場合ですね。
    (私の知る証明はn=2のとき、n=2^kのとき、一般のとき、の順番で行うので、この記事で扱われている話題が一般論から出る、ということにはなりませんが。)

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    1. なるほど,n=2 のとき,f はNANDっぽくなるのですね.
      いろんなところに面白い話があるものだなと思います.
      (コメント&情報ありがとうございます)

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