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今さらだが,私が書いた「集合論」は自分用の教科書である.
集合論の独習を始めたとき,
- 素朴集合論について一通りのことが書かれていて,
- 記載されている定理の証明を省かずに書いている
どちらか一方だけというのならあるんだが.
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それで,省かれた証明を求めて20冊ほど集合論の教科書を買う羽目になったことが「集合論」を書き始めるきっかけの一つ(1冊にまとめろよ,ということ).
証明ぐらい自分で考えろといわれればその通りなんだが,考えても分からなかった.
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書く際に気をつけたのは
- 素朴集合論について一通りのことが書かれている
- 定理の証明を省かない.
- 例え話しはいれない.
今の段階では (1) はまだ不完全.もしかすると (2) も不完全だ.
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特徴としては,
- 図が無い.
- 本文が殆ど無い.
- 項目をはっきりさせているから,
- 文字ばかりの割には,見た感じクッキリしている.
勝手を言うが,図が必要なら自分で描いてくれというやつだ.
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数学の勉強は,自分用の教科書を作るのが一番だろう.
「集合論」は自分用の教科書を作るための叩き台にはちょうどいいだろうと考えている.
他の教科書は地の文章で書かれているから,どこからどこまでが定義・定理・証明なのかが判別しにくいことがあり,自分用にまとめにくいと感じた.
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数学の場合,市販の教科書で自分にとって完璧なのは無いから,上でも述べたが,自分で自分用の教科書を書くのが一番だと思う.
出版まで考えて書けということではないがw
メモ書き・走り書き・箇条書きの集積であっても,自分で書いたものの方が後で見返したときにわかりやすいような気がする.
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というわけで,あんな「集合論」でも自分で見ると,とてもわかりやすいのだ.
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